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カメラレンズの選び方(その4)「三玉揃えば文無の財布」

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前回に引き続き、なんでこのレンズをメインとするのか、スペック的な意味合いで触れていきます。

ようやく本題に入る・・・のか!?

長々と綴っていますが、お付き合いいただければと思います。



α7IIのメインとして選んだレンズはこちら

・Nikkor 20mm F/1.8G
・Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
・Canon EF135mm F2L


一方、田舎ではどうか。

前回は都心について考えてみましたが、じゃあ田舎ではどうなんだと。

田舎だと都心とは逆に、人や建物が点在しているので、広く撮って2点を収めるのか、1点に集中して撮るのかの両極端になりやすいです。

人や建物に限らず、自然がターゲットとなることもしばしばです。
むしろそっちがメインかもしれませんが。(笑)

モチーフが数メートル先どころか、数十メートル先なんてのはざらにありますし、遮るものが何もない広大な風景を撮るチャンスにも恵まれているので、それを収めるには出来る限り望遠だったり広角なレンズを使いたい。

こういった場合、フォローしたい焦点距離が広くなるので、広角ズームや望遠ズームを使用することが適当だと思います。

しかし、画角をバランス良く押さえるばかりが3本編成のセオリーではありません。
人によってはマクロ主体や、広角のみ望遠のみなど様々だと思います。
そんな多岐にわたる編成で、皆さんはどんな立ち回りをするのか見てみたい。

そう思うのであります。


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ライバルはマイクロフォーサーズ

僕の主戦場は言うまでもなく田舎地域ですので(笑)、広角ズームと望遠ズームが効果的になります。
しかし、フルサイズ用だと、大口径の広角ズームや望遠ズームは、写りは良いけど大きく重い。

それに対して、マイクロフォーサーズレンズの強みは、高性能でも小型軽量に作れるところにあります。

例えば、f値の明るいレンズを開放から使用出来るレベルで作るには、素人である僕の想像だと、光を沢山取り込めるようにレンズの口径を大きくし、それによって伴う収差も大きくなるので、収差を補正するレンズなどを配置する。
それらが積み重なった結果大きく重くなっていくと思うのですが、例えばフルサイズ用85mmf1.2が質量約1025gなのに対して、同等な画角となる42.5mmf1.2のマイクロフォーサーズ用だと質量約425gで、およそ半分の質量で済むわけです。
そして値段も半分・・・にはならんけども。(笑)

※同等な画角だと常に半分ほどの質量となるわけではありません。上記比較は、あのーそのー・・・(略)

つまり、描写性能優先のレンズでも、マイクロフォーサーズ用レンズなら小型軽量を意識せずともそうなるのです。

描写性能優先で作っても、持ち運びが面倒になるなんてことがない。

これは驚異でしかない。

マイクロフォーサーズ用レンズの中で、僕にとって最適なものを3本選ぶならこうです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
憎たらしいほどに完成された小型軽量高性能。

僕の課題は、フルサイズ用でこれを超えるレンズを探すことです。

フルサイズ用のいわゆる小三元と言われるF4通しのズームレンズならば質量的には近くなります。同じ画角で考えると、恐らくボケ量も上記3本のレンズと同じくらいでしょうか。

しかし、更に条件を追加します。

フルサイズ用の大口径広角・望遠ズームに匹敵する明るさとボケ量。

これさえも超えてやろうと。
ここまでしないとマイクロフォーサーズに太刀打ち出来ない。置き換えることが出来ない。


前々回(その2)でお伝えした通り、僕はソニーαボディでこれらの条件を実現する他にないのです。
これぐらい優位にしないと、僕はきっとどこかでまた迷ってしまいます。


f2.8よりも明るいレンズである必要が出てきました。
となると残すは単焦点レンズの中から選ぶ他ありません。

フォロー出来る焦点距離をピンポイントに絞って、ズームである利便性を捨てる。

うーん、ここまで来たか。

まとめますと
・マイクロフォーサーズ用レンズと同等な質量
・フルサイズ用大口径(f2.8)ズームレンズより明るいf値
・大三元ズームレンズ(16-200mm)を置き換えられる焦点距離



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20mm・50mm・135mm

削って削って、最低限必要な部分だけを残して、ようやく自分なりの答えを出したと。
改めてメインとして選んだレンズに質量を追記し記載しておきます。

・Nikkor 20mm F/1.8G(355g)
・Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(281g)
・Canon EF135mm F2L(750g)


ここからは、実際に使い始めて思ったことを交えていきます。

・Nikkor 20mm F/1.8G
20mの画角は広域風景を撮るのにも十分です。f1.8なので夜景でも頼りになりますし、近距離でのボケ量は広角レンズながら十分にあります。
質量は355gなので焦点距離とf値から考えれば相当軽いです。

・Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
以前、35mmの画角を標準域として扱うようなことを書いたのですが、外で使うと室内でのイメージより結構広く感じたことと、85mmの画角の替わりにはならないこともあって、やはり50mmの画角を軸とするのが的確だと痛感しました。(実際は55mmのレンズですが、細かいことはまあまあ 笑)
時には35mmのような、時には85mmのような写りを実現出来れば、50mmのみで標準域はカバーできると思います。
ただ、マクロレンズが使いたいのもあって、ゆくゆくはMilvus 50/2にするかもしれません。資金が底をついたので購入出来るのは当分先になりますが、入手出来たらまた記事にしたいと思います。

・Canon EF135mm F2L
135mmの画角は遠くのモノを大きく写すには少し物足りないものの、単焦点レンズ85mmの最短撮影距離とほぼ変わらない距離間で撮影できますし、f2ですので大口径望遠ズームの70-135mmまでの焦点距離ならボケ量なら十分にアドバンテージがあります。



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手応えとしては正解に限りなく近い。

今後の使い勝手を見ながら焦点距離の微妙な修正をするかもしれませんが、現状ではこのままでも満足しています。
でもやっぱり、マクロレンズ使いたいな・・・。



この記事をきっかけに「レンズ3本ルール」やってみたとか、私も以前からレンズ3本で撮影してるって方がいらっしゃいましたらコメントをいただけると嬉しいです。
もしブログなどされてらっしゃる場合は、すぐさま拝見しに行きますので!(笑)


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ひとまずこのシリーズはこれで一区切りとなります。
長らくのお付き合いありがとうございました。

あと2本ほど番外編を予定していますので、いつ頃公開になるかわかりませんがよろしければご覧になって下さい。
あと、Twitterをフォローして頂きますと記事更新をすぐ確認出来ますのでそちらも是非!


ご観覧ありがとうございました。
ほんならまただわ!



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