きうまのふぉとらいふ

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【SIGMA Art】35mmの世界観 その3【NOKTON】

前回に引き続き、「Sigma 35mm F1.4 DG HSM」と「NOKTON 17.5mm F0.95」の撮り比べをしてみたいと思います。



ゴールデンウイークいかがお過ごしでしょうか?
きうまと申します。

この撮り比べシリーズも3回目となりました。
今回でいい加減に終了したいと思います。さて、ちゃんと終わるかな?


最後は花で撮り比べ

オオトリとなればポートレートになりそうなものの、生憎僕にはモデルさんに出ていただくコネも行動力もないわけですから、ここに落ち着くわけです。
いつか、皆さんにもきうまのポートレートとやらを御見せできたらなあと思います。
まあ、恐らくその場で拍手喝采されてしまうでしょう。周りの人が何事か?と言う目線もあなたは気にせずね。


「は?」


ゴホンッ!話しがそれましたね。
今回は、被写体に寄れるところまで寄って撮影しています。
最短撮影距離と最大撮影倍率にも注目しながら見ていただけると楽しいかもしれません。



f:id:kiumahb:20160417185925j:plain
α7II + Sigma 35mm F1.4 DG HSM
f1.4 1/1000sec iso250



f:id:kiumahb:20160417185937j:plain
PEN-F + NOKTON 17.5mm F0.95
1/1000sec iso200



f:id:kiumahb:20160417185926j:plain
α7II + Sigma 35mm F1.4 DG HSM
f1.4 1/500sec iso250



f:id:kiumahb:20160417185938j:plain
PEN-F + NOKTON 17.5mm F0.95
1/500sec iso200



f:id:kiumahb:20160417185924j:plain
α7II + Sigma 35mm F1.4 DG HSM
f1.4 1/1600sec iso250



f:id:kiumahb:20160417185936j:plain
PEN-F + NOKTON 17.5mm F0.95
1/1000sec iso200


2番目と3番目の比較写真に注目

まずは2番目の比較写真についてです。
「きうまさぁ、NOKTON 17.5mmがソフトフォーカスって言われてもイマイチわかんねぇよ」
と思ってるあなたに御見せしたい!

拡大
f:id:kiumahb:20160501182213j:plain
SIGMA Art 35mm



f:id:kiumahb:20160501182216j:plain
NOKTON 17.5mm



まとも現代的なレンズの写り方としては「SIGMA Art 35mm」に近いピントがハッキリとした写りになるのですが、「NOKTON 17.5mm」は異なります。
一見マクロレンズの様なフォーカス範囲の狭い写りに見えますが、マクロレンズならピントが合っている部分はちゃんと解像されます。
「NOKTON 17.5mm」のピントはおしべの花粉袋に合わせてありますがぼんやりしていますね。
このぼんやりとした中で、形作ろうとしているようなしてないような危うい写りを何回も見直している内に癖になってしまうわけです。結果、気になってしょうがなくなりカメラボディから取り外せなくなると言う恐ろしいレンズですね。



3番目の比較写真に移ります。

拡大
f:id:kiumahb:20160501182212j:plain
SIGMA Art 35mm




f:id:kiumahb:20160501182214j:plain
NOKTON 17.5mm



※拡大倍率は合わせていないので「SIGMA Art 35mm」の方はより拡大している為に画像が荒くなっています。

実はこの写真の「NOKTON 17.5mm」は絞り開放ではありません。
たぶんf2.5かf2.8ぐらいだったはずです。
2番目のところで話したソフトフォーカスな部分が失われてキリッとした写りになりましたね。
この変化がまた悩ましいんですよ。(涙)
「え?君こんなことも出来るの?」みたいな意外性を見せてスルリと懐に入り込んできます。
「あれ?俺騙されてる?・・・いや、そんなことないか」と徐々にドツボに嵌ります。

さすが、夜を意味するレンズだ・・・


あと、「NOKTON 17.5mm」の方の花びら(蕾?)に砂粒が付いているのが見えますか?
分かり易くする為に更に拡大してみます。

f:id:kiumahb:20160501182215j:plain
NOKTON 17.5mm

ちょうどこの時間帯に黄砂が舞っていて、それが花びらに付いたのでしょう。「SIGMA Art 35mm」の方はどれだけ拡大しても確認出来なかったんですが、「NOKTON 17.5mm」にはバッチリ写っていますね。
「SIGMA Art 35mm」の方が被写体から遠い位置で撮影しているので当たり前ですが、仕様上これ以上近くに寄れないのでこの砂粒を写すことは出来ないわけです。
つまりこの場合、「SIGMA Art 35mm」では写せないものが「NOKTON 17.5mm」には写せたと言うことになります。


撮り比べまとめ

「SIGMA Art 35mm」は、誰もが頷くような絞り開放から抜群の解像度とボケを生み出し、絞ればカリカリになる王道を行くレンズです。
「NOKTON 17.5mm」は、表現力の塊で、持っている効果をどのように活かせるか撮り手の理解と使い所を問われるレンズです。

扱い易いのは勿論「SIGMA Art 35mm」で、「NOKTON 17.5mm」の個性は、他とは違う写りを求めてこのレンズを選び、すぐさま納得できる写りが実現出来るような生易しいものではありません。場合によってNDフィルターを付けるだとか、ボディ側の画像処理を「NOKTON 17.5mm」用にチューニングするだとか、このレンズへの配慮が必要になると思います。

ただ、そう言った手間暇がかかるだけに「NOKTON 17.5mm」への愛着もひとしおと言うことも理解出来ます。それだけの表現力をこの小さなレンズの中に秘めています。


マイクロフォーサーズは、こういった個性的なレンズも選べるところも素晴らしいですね。
「NOKTON 17.5mm」についてはまだまだ能力を引き出せていないので今後もアレコレ検証してみたいと思います。


それまでPEN-Fがあれば、の話しですが・・・。


その辺はまた今度お話しするとしましょう。



ご観覧ありがとうございました。
ほんならまただわ!